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2005年04月22日

ウイリーできない理由、その2 続き

ウイリーできない理由その2」では、バイクライディングをスポーツと考えると、
例えば「いきなりウイリーをするのはおかしいのではないか?」という入り方について
お話ししました。

では、スポーツの世界ではまったく当たり前の入り方が、ことバイクとなるとなぜ出来
なくなってしまうのでしょうか?


その大きな理由は、バイクの場合人間の働きかけ対して、発揮される能力があまり
にも大きい
ことにあると考えています。

他の多くのスポーツでは道具そのもの それ自体が単体で機能することはほとんど
ありません。ですから、「人間が何らかの操作をしたり働きかけをして始めて使え
る道具になる」
という認識がしやすいようです。

(表現が硬くて申しわけありませんが、少し我慢してお付き合いください)

例えば、球技のボール、スキーの板、スケートの靴・・・etc これらは、人が何らかの
働きかけをしない限り、それ自体はそこにじっとしていて動くことも機能することもあり
ません。

でもバイクの場合は、バイクそのものが既に生身の人間では到底得られないほどの
機能を持っていて、それは右手のスロットルをちょいと1~2cm捻ってやるだけで実現
してしまいます。本当に凄いことですよね。

そして、これがライダーを勘違いさせる一番の原因でもあると思うのです。

ただ、本来はバイクもエンジンをスタートさせておいて「スロットルを捻る」という働き
かけをしなければ、何も起こらないわけですから他のスポーツで使う道具と同じはずな
のです。本当は・・・

だから、他のスポーツと大きく違うところは、その働きかけに対して道具が発揮する能
力のレベルの問題なのです。

例えばボールを右手でちょいと捻ることで一体どれだけの威力が生まれるでしょう?
まったく大したことはありませんよね。幼稚園児が思い切りけったサッカーボールのほ
うが余程威力があるでしょう。

でもこれがバイクになると、右手をほんの数センチ捻るだけで、リッターバイクならあっと
いう間に時速300km/hの世界です・・・本当に大変なことですよね。

さて、このように自分自身がもの凄い動力を生み出す機能を持っているバイクでも、
適切な操作やはたらきかけをしなければ、本来は動くことさえないのですが、ほんのわ
ずかな操作で凄い能力を発揮するバイクに乗り続けていることで、ライダーはほとん
ど何もしなくても、自分をはるか異次元の世界に連れて行ってくれる魔法の乗り
物だと錯覚してしまうようです。


これで一巻の終わり。一旦思考がこうなったライダーにとって、バイクはもはやただ
の乗り物でしかありません。自分が操作しているようで、はるかに大きな許容量を持っ
たバイクにただ乗っているだけです。

そして、こういった人がウイリーをやりたいと思ったときどうなるかというと、いきなり何
の準備もなしにウイリーの形を実現しようとするのです。これは前回お話した「ジャン
プ競技の初心者が、いきなり90M級のジャンプをするのと同じで、スポーツであれば
ありえないこと、誰もやらないことのはずなのです。

では、今日はここまでです。

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投稿者 masato : 2005年04月22日 22:10

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