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2005年07月23日

ツーリングトライアル4

口がめちゃくちゃ痛い。
何か硬いもので「ガツン!」と殴られたような感じだ。

幸い意識ははっきりしているが、状況がまったく掴めない。

何で自分はさっきまでと同じ体勢で立っているのに、
バイクは水に浸かっているのか?

何で口が猛烈に痛いのか?

競技中だということもすっかり忘れて、ただ茫然と立ち尽くす私の耳に、
ようやく人の声が耳に入ってきた。

「もうトライしないなら、次の人がトライするからバイクどかしてよ!」
オブザーバー(採点者)の人の声でハッとわれに返る。

「ああそうだ、いまは競技中だったんだ。」
でも、もうそれどころじゃない。

状況を説明しようと、数メートル先に立っているオブザーバーに
「にー」っと開けた口を見せ、「やばいんです。」と言った瞬間に、
口からこぼれた歯が1本、川の流れにのまれていった。

「ああ、さっきから舌に触っていたのは、やっぱりこれか・・・。」
ショックで、また立ち尽くす私に、再度オブザーバーの声が・・・。

「やるの?やらないの?」

「なんて人だ!これを見ても言うことはそれだけか?信じられん!!」
と思ったが、文句を言う元気もない。

とにかくバイクを起こし、競技の邪魔にならない位置まで移動して止めた。
「さて、どうするか。周りに人はいるけど、真剣にトライしている参加者と、
鬼のようなオブザーバーだけだ。誰も助けてくれない。」

もともと痛みや出血にはめっぽう弱くよく貧血で倒れるので、意識を
失わないようにつとめた。そして、バイクのミラーで恐る恐る状況を確認する。

「ああ、いっぱい歯が浮いてる。えらいことになったぞ。
血もいっぱい出てる。」一瞬、現実逃避で意識を失いそうになるが、
ここは踏ん張る。

続きは次回へ。

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投稿者 masato : 2005年07月23日 06:45

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